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20150905

今日は休み、最近の休日は病院ばっかり行っていたので完全フリー(?)な休日が嬉しい、これがあと3万回くらいほしい。気づいたら8月が終わっていて夏ありがとうさようなら、もう二度と来なくていい。今年の夏は本当に本当に今までで一番暑かった、自分の汗で溺死状態だった渋谷の坂道、公園、中央線のホーム、書いていくと行動範囲が""サブカル""でキモい、いや違うか、でもまあいいや、とにかく夏はもう本当に二度と来なくていいけど30年に一回くらいなら来てもいい。

8月はたくさん本を読めて嬉しかった、沢山と行っても11冊だけど。こないだここにも書いたジョン・ヴァーリィ『逆行の夏』は期待通りで素晴らしかった!これは本当にだいすきな作品集になったので別途エントリを書くつもり。円城塔の煽り帯は事実であった。コーマック・マッカーシーザ・ロード』も8月の終わりに読了。『バーナード嬢曰く。』の神林しおり御大が激推ししていたので読んでみたがうん、荒廃した世界観で多分既出の言い方だけど「静」のマッドマックスという感じ、そして最後が善すぎて失明した。あんなに地獄見せといて、最後まで地獄を貫いてよ!と思わなくもないが、あまりに光溢れすぎてもうそんな私のちっぽけな我儘なんかどうでもよくなった。マッドマックスもハリ・クンズル『民のいない神』もロン・カリー・ジュニア『神は死んだ』も「神不在系」カテゴリに私の中では分類されているんだが、『ザ・ロード』もそうで、でも私が最近触れてきた「神不在系」の中ではいっとう眩しかった、他のはじわ、じわ、と光が滲んだり白熱灯が遠くに見えたりという感じなのだが、『ザ・ロード』は真っ暗闇で息絶え絶えになってたところにいきなり全部白飛びするくらいの光で照らされるのでなんていうかもう、ラストは感動とかより善の強さにびっくりして泣いた。びっくり泣きってなんだよ、赤子かよ。

そして秋のガイブン祭りが始まりましたね!いまのところ買ったのは以下。

左から順に。チュツオーラ『やし酒飲み』、9月に『薬草まじない』が岩と波のあいだから出てくるので読んでおきたくて。ヴァージニア・ウルフはなんと今まで一冊も読んでいないので平凡社ライブラリーから新訳が出たのを機に購入。ミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』これはもう読了したのだがとてもよかった。インタビュー集なんだけれど、フリーペーパーに「不要品売ります」広告を載せてる人たちに(ネットに辟易して脚本執筆に行き詰まったミランダが現実逃避がてら)会いに行くというやつ。とにかくミランダが訪れる人々がちょっとズレてる人揃いで、とっかかりから興味をそそられる(他人の私生活を覗き見したい、という薄暗い好奇心は誰もが少なからず持っていると思う)。で、脚本のゆくえを考えあぐねながら次々にヘンな人たちに会っていくんだけど写真も良いし何よりミランダの真摯な姿勢が気持ちいい。「売ります」広告を出してる人たちって、大体がまあ、富裕層ではなくて、どちらかというと貧しくて文化レベルも多分そんなに高くなくて。で、大体において話が長かったりしてあんまりコミュニケーションが上手な人はいない。そういう人たちに対峙して、ミランダは「いやらしい優越感」を感じながら「わたしのプリウス」に乗って帰るわけ、そういうのをちゃんと書いてくれるのがすごく良かった。ラストはちょっとあざといな〜と思ったけれどまあ号泣した。リディア・デイヴィスサミュエル・ジョンソンが怒っている』もうタイトル勝ちだよね。リディア・デイヴィスもお初なので楽しみ。ロベルト・アルルト『怒りの玩具』図らずも怒りが2冊・・・怒ってばっかり・・・ロス・クラシコス既刊の2冊に比べると半分くらいの薄さ。あとがきによると「ルゴ―ネスやボルヘスに代表される審美主義文学へのアンチテーゼであり、文学に人間生活のどろどろした部分を取り戻す試みだった」とのこと。ワーイ!ラ米文学における人間生活のどろどろした部分!ヨイヨルラ米文学における人間生活のどろどろした部分大好き!最後はキジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』アメリカ女性SF作家の作品、これも楽しみだな。

そんで今日からかな、新宿紀伊國屋書店でハヤカワ文庫の100冊フェアがやっていたので寄りました、希少本もあったけど目ぼしいものは特に無く。でもフレドリック・ブラウン『天の光はすべて星』を購入。解説がグレンラガンとかキルラキル脚本の中島かずきさんだよ。タイトルカッコイイよなあ、創元はほんとに邦題センスを競合他社に負けないように頑張ってくれよ。